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断熱性能(基準について)

  • 2021.03.19
  • 断熱の謎

ファブワークスの山内と申します。

このコラムにて、自社で取り扱っている建材や設計を行うにあたって気にかけていること、その他様々な内容を皆様にお伝えしていけたらと思います。

第1回目の内容としましては、住宅の断熱性能の基準・レベルに関してお話ししたいと思います。

 

◆断熱性能って?

近年、新築住宅を検討する際に「高断熱」「高気密」などの言葉を耳にすることが増えてきているかと思います。

簡単に住宅の断熱性能を説明すると、「水筒の保温性能の良さ」が挙げられます。

保温性能が良い水筒であれば朝入れたお茶やコーヒーが夕方になってもまだ温かいですね。反対に蓋がうまく閉まらない・保温性能が良くないものであれば、中身がすぐに冷め切ってしまいます。

それと同様に、住宅の断熱性能・気密性能が高ければ、熱を外側に逃げにくくし、室内の温度を最適な温度に保つことができます。断熱性能が低いと窓廻りで結露をおこし、エアコンの効きが悪く、電気代がかかってしまいます。

断熱性能が高ければ夏は涼しく、冬は暖かく快適な住環境をつくることができます。

◆外皮性能とは?

建物の断熱性能を表す際に用いられる「外皮性能」、ここでいう外皮とは、建物の外部と室内の熱的境界線の事を示します。具体的には建物の外壁やサッシの部分、屋根・基礎部分が外皮となります。

住宅の外皮計算では、建物から熱がどれくらい逃げるのかを示す「UA値(外皮平均熱貫流率)」、冷房期にどれくらい熱が建物に入ってくるのかを示す「ηAC値(冷房期日射熱取得率)」によって建物の性能を表します。

UA値が小さいほど外部に熱を逃がさない、ηAC値が小さいほど冷房を使用する時期に太陽からの熱を建物内に侵入させないことを意味します。

 

◆HEAT20について

HEAT20とは建築業界、住宅業界が影響を及ぼす地球温暖化とエネルギー問題に着目した団体です。

HEAT20は住宅の省エネルギー化に関して、長期的に見据えて断熱などのパッシブデザインに着目して、住環境の快適性向上・高断熱による健康維持を目的としています。

 

|ファブワークスではHEAT20のG2グレード以上、加えて高気密で快適で健康な住環境を目指しております。

 

以下にHEAT20の基準とH28年度省エネ基準を記載いたします。

地域区分とは敷地の環境による区分になります。日本各地域で目指す数値が異なります。北海道と沖縄では感じる寒さ・暑さは異なりますよね。

ちなみに八王子市は「6地域」に該当します。

 

(編集:山内一輝)

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